相続は絶対じゃない!?相続放棄が可能!

被相続人から財産を相続することになってしまった場合、その財産は必ずしも相続しないといけないのでしょうか。
その答えはNOです。
財産の相続は自分で決めることができ、財産を相続したくないという場合は相続人の意思により放棄できることが決められています。
では、財産の相続における放棄について見ていきたいと思います。

▼ 目次

そもそも相続放棄とは?

相続放棄とは、一切の財産を相続しないことを意味しています。
これにより、財産の現金はもちろん、不動産や株など価値のあるものを被相続人からもらうことは出来ません。
相続放棄はきちんとした手続を行わなければならないのですが、その後自分が欲しいと思える財産が出てきたとしても、一度相続放棄の手続を行ってしまうと撤回することが出来ないので注意しましょう。

相続放棄の手続は弁護士や税理士などの専門家に依頼

相続放棄の手続を行う場合は、弁護士や税理士などの専門家に依頼をしたほうがいいと言われています。
弁護士や税理士などであれば相続放棄のタブーを把握しているほか、手続きの期限やアフターフォローまでしっかりと行ってもらえます。
最近では、不動産などの登記を行う際に、司法書士に一緒にお願いをしたほうがいいのではないかという意見もあるのですが、弁護士や税理士の方が相続に関して長けているので、こういったところに依頼をしたほうがいいと思います。
費用の面から見てみると弁護士の方が高いと考えられるので、安く相続放棄の手続をしてもらいたいという場合は税理士にお願いしてみるのもいいと思います。

相続放棄についての申告の仕方

財産の相続をしたくないときに手続きを行う相続放棄。
自分で相続放棄を行いたい場合は、被相続人の最後の住所地である家庭裁判所で手続きを行わなければなりません。
このため、相続放棄に必要な書類と、被相続人が最後に住んでいた住所を証明できる住民票の除票を持って手続きに行きましょう。
申告の仕方は1人につき800円で、申告書類に収入印紙を貼付し郵券も同封して申告を行います。
申告を行うときは、相続放棄を証明する書類を発行してもらっておくと後に便利で、再度家庭裁判所に出向く必要もなくなると思います。

相続する財産にはどんなものが入るの?

被相続人から財産として相続するものは、大きく分けてプラスの財産とマイナスの財産があります。
プラスの財産とマイナスの財産はたくさんあるので一覧で見てみたいと思います。

プラスの財産
1,不動産
・土地(宅地や農地)や建物(アパートやマンション)
・借地権・借家権・貸借権・温泉地
・牧場・山林・原野・鉱泉地

2,現金や株など
・現金・預貯金・株・国債・社債・貸付金・売掛金・手形・小切手

3,動産
・家財・自動車・船舶・貴金属・美術・商品・原材料・製品・生産品・果樹

4,その他
慰謝料請求権・損害賠償請求権・電話加入権・ゴルフ会員権・特許権・著作権など

マイナスの財産
1,借金関係
・借金・買掛金・住宅ローン・手形・小切手

2,税金
未払いの所得税や住民税・健康保険等の未払い

3,その他
未払いの家賃や地代・医療費などの未払いなどがあります。
基本的にプラスの財産を相続する場合、マイナスの財産があるとプラスから差し引かれてしまうので注意しましょう。

相続する順位は?子供でも相続放棄は出来るの?

被相続人が亡くなり被相続人が保有していた財産については、相続する順位が定められています。
順位としては第1が被相続人の子供または孫、第2が被相続人の親、第3が被相続人の祖父母となっています。
このため、被相続人が亡くなってしまうと配偶者はもちろん、必然的にその子供が相続人となってしまいます。
しかし、子供が財産放棄をしたいと考えたとき、それは自分の判断によって決められることになっています。

子供が相続放棄すると相続権利は誰になるの?

被相続人が亡くなりその子供が相続放棄をしたときは、第2相続人となる被相続人の親が財産を相続する権利が与えられます。
この場合、子供が相続放棄しただけなので、配偶者はもちろん財産を相続する権利があります。
第2相続人となる被相続人の親が相続放棄した場合は、第3の相続人である祖父母が被相続人の財産を相続する権利が与えられます。
仮に、祖父母がいない場合、または祖父母が相続放棄をした場合は被相続人の兄弟が財産を相続することになります。

相続放棄すると生命保険も受け取れないの?

被相続人が亡くなり財産の相続放棄をしてしまうと、生命保険の受取りも出来なくなると考えている人は多いです。
しかし、実際には生命保険は相続財産ではなく、生命保険の受取りは固有財産と言えます。
このため、生命保険の受取り人が相続放棄をしてしまっても、保険を手にすることができます。
ですが、生命保険で間違えてはならないのは、生命保険に対しても税金がかかるという面です。
死亡保険で受取ったお金は「みなし相続財産」となり、相続税の課税対象となるので注意しましょう。

相続放棄が出来る期限は?

財産の相続を放棄できる相続放棄。
相続放棄には期限があり、ある一定の期限を過ぎてしまうと相続放棄しようと思っていても財産の相続をしなくてはならなくなります。
相続放棄ができる期限は3ヶ月以内で、3ヶ月までに家庭裁判所に必要な書類を提出しなければなりません。
基本的にはこの期限に従って相続放棄を行わなければならないのですが、どうしても期限までに手続きが出来ないという場合は、熟慮期間を延長してもらうのがおすすめです。

被相続人が亡くなり相続をするのか、相続放棄をするかを決めなければなりません。
財産放棄をするのであれば早く手続をしたほうが、次の相続人となる人たちも考える時間の猶予が出来ます。
相続をするかしないかを決めるのは相続人の義務なので、しっかりと考えて期限までに答えを出しましょう。