財産の相続をしない!相続放棄をした人の義務とは?(不動産がある場合)

被相続人が亡くなり保有していた財産の土地や建物、現金や預貯金などの財産を相続放棄した場合は、当然すべての財産を相続することは出来ません。
一度、相続放棄してしまうと撤回することは難しいと言われています。
また、相続人全員が被相続人からの財産を相続放棄し、不動産を相続することが出来なくなってしまった場合はどうやって管理していくのでしょうか。

・相続人が次々に相続放棄をすると不動産の行き場はどうなる?
相続人全員が相続放棄をした場合、相続人として財産を受け継ぐ権利が次の順位へと移ることになります。
しかし、次々に相続人となった人が相続放棄をしてしまった場合は、相続人不在となってしまいます。
相続人不在となった場合は、相続財産は法人化され相続財産管理人の選出後、清算を行い残った財産を国庫に引き継ぐことになります。
つまりは、被相続人が残した財産を引き継ぐ相続人がいない場合、不動産は国が管理していきます。

・相続放棄をしても不動産の管理を行う義務はある!?
しかし、国が不動産の管理を行うにしても、費用をかけて家の手入れや庭などの手入れを行うことはありません。
民法では「相続放棄をしたものは、その放棄によって相続人となったものが相続財産の管理を始めることができるまで、自己の財産を管理しなければならない」と定められています。
このため、相続財産管理人が選出されるまでは、相続放棄をした人の義務として不動産の手入れを行わなければならないので注意しましょう。

このように被相続人から受け継ぐ財産は、相続人が次々に相続放棄をしてしまうと大変な事態になってしまうことが予想されます。
マイナスの財産が多かったとしても、プラスの財産で支払えるくらいであれば相続放棄をしない方が賢明ではないかと考えられます。
仮に、相続人全員が相続放棄をしたほうが、不動産の手入れを任されてしまう可能性があるので、プラスの財産とマイナスの財産をよく計算したうえで相続放棄を行うようにしましょう。